最大のハードルだったシード校を破って気持ちはすでに関東大会の私は、自宅で関東大会の要綱をネットで検索して自分のスケジュールを確認、調子にのって会場近隣の道の駅探しや、埼玉のグルメ情報まで検索。その浮足立った気持ちは翌日の試合で一気に吹っ飛びました。
この試合に勝てばいよいよ次は関東決めだと昨日よりはリラックス観戦の中、試合が始まりました。
前日のシード校とは接戦とはいうものの先輩たちはいい動きをしていたので、昨日のような大将戦までもつれることはないだろうと安心して見ていました。
切り込み隊長の先鋒は動きもよく果敢に技をしかけますが相手も必死に耐え引き分け。
あれ?
昨日絶対絶命の状態から逆転一本勝ちの次鋒もあと一歩が出ずに引き分け。
あれあれ?
中堅も攻めきれずにポイントをとれず引き分け
あれあれあれ?少々焦ったきました。
しかしここで絶対エースの副将登場。一本勝ちをすれば、大将が一本負けでも代表選!!昨日の悔しさを返してくれ!!三男に勝負を持って来ないでくれ!!祈るように応援。
あれ?あれ?あれ?と時間が経過して行きなんと昨日に続いての引き分け!!!
冗談ですよね?昨日の感動の勝利はなんだったの?
妻が隣で「これで州汰負けると負け?」そのとおり!!
昨夜の埼玉グルメ情報の検索画面が脳裏に浮かびました。ここで負けたら道の駅もグルメも吹っ飛びます。そこにまたまた目の前の二人の会話が聞こえてきました。
「海老根君心臓が飛び出そうだろうね」私が飛び出そうです!!
「相手の大将大きいね」見ればわかります。
試合が始まりました。相手は体格のいい三男よりひと回りいい体格をしています。
三男の負けで先輩たちが関東に行けなかったら申し訳ないな~と考えつつ、でも先輩たちがみんな引き分けたのだからそれがいけない!!ここでチームが負けても大将戦に勝負を持ってきたのが原因!!そうだ!!そうだ!!いいように考えることとしました。
開始1分思わぬ展開が待っていました。
三男が一瞬のすきをついて相手の腕を決めました。耐えられず相手は畳を叩き1本勝ち。
あまりにも一瞬のことでなにが起こったかわからないような勝利。
試合後三男が監督と強く握手をした場面に再び感動しました。
この2試合で、今年1年の運をすべて使い切ったのではないかと思うような勝利で関東出場決定戦へ。
相手はここまでの試合5-0、3-1と危なげなく勝利しています。
相手の試合を見ていた生徒に様子を聞くと「結構強いです!!」とうれしくないコメント。
今度こそは大将戦にもつれませんように!!今日のジャイアンツが大差で負けてもいいので、どうか大多喜高校が勝ちますようにと祈りました。
その祈りが効いてチームは大将戦の前で勝利を決め、この大会初めて安らかに三男の試合を観戦できました。結果は5-0でチームが勝利し7年ぶりの関東大会出場を決めました。
試合後は長男が試合を決めたうれしさよりも、緊張から解き放たれた安堵を強く感じたました。
三男は約束通り母の日に最高のプレゼントを贈ることが出来たようです。
ちなみに大会二日間のジャイアンツのゲームは1-8、4-11と負け同一カード3連敗を喫しました。
大多喜高校の関東大会での活躍をお祈りします。
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